ぱんだの徒然日記

無二ぱんだが料理やスイーツ、気になる事を追求していくブログ

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版を見て感じたこと

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昨日、金曜ロードショーで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版」が放送されましたが、あなたは見ましたか?

 

実をいうとぱんだはこの作品の原作及びアニメの内容を全く知りませんでした。

(ファンの方すみません)

劇場版が出たときの告知は見ましたが、それでもそれだけ。

火事で燃えてしまった京都アニメーションがなんとかその後立て直して作り世に送り出せたアニメ。内容は知らずとも、この映画を見ること、せめて告知することが彼らへの新たな門出を応援する術になるだろう、そう思ってTwitterでリツイートしまくったりしていました。

 

そして、昨日、テレビ放送されたヴァイオレット・エヴァーガーデンは過去に放送されたアニメより、1話、3話、7話、10話を編集した特別編集版が放送されたようで、そちらを鑑賞しました。

 

ここから先は、原作の小説版もアニメも見たことがないぱんだが初めて見た感想になります。

映像から読み取れた内容とそれをぱんだはどう感じたのか、読んで頂けたら幸いです。

ネタバレを含みます。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版 1話 「愛している」と自動手記人形

 

病院のベッドの上で大佐へ充てた手紙が風に吹かれ、ヴァイオレットがこれから仕事で渡すであろう手紙の行く道を照らしているかのような描写。

風に吹かれて彼女の髪の毛1本1本がなびく様子、水面に風がそよぎ揺らぐ描写、印象深い青い瞳の中で揺れ動く感情の表現。

 

冒頭シーンから流れるオープニング曲と映像から、あぁこれはとてもこれからの未来を託して凄く丁寧に作られた作品なんだなぁと感動しました。

 

両親がいない孤児だった小さな女の子を拾ってくれた大佐、保護してくれた恩を返すかのように大佐の命令だけを聞き、戦争で多くの命を奪うことだけを叩き込まれた少女。

感情や心は戦争には必要ない。教えてくれる人が居なかっただけ。

 

心を持たないまま戦争に明け暮れ、育ての親である大佐を戦争で無くし、大佐がヴァイオレットへ告げた最後の言葉「愛してる」の意味を探すために、人の想いをタイプライターに綴る手紙を作る職業、自動手記人形として生きる決意をした彼女の物語。

 

1話で感じたのは、大佐の想いとヴァイオレットの想いにはすれ違いがあったこと、大佐が無くなった後のお世話の紹介するために登場した中佐の言葉「君はずっと心に火傷をしている」

 

戦争で戦い心に火傷を負いながら自動手記人形が働く郵便社を設立した中佐の心には、償い赦して欲しい気持ちがあったからではないか。

運命のいたずらか、心のどこかで救いを求めていたヴァイオレットだからこそ、中佐が設立した自動手記人形を選んだのではないのだろうか。

そんな感じに受け取れました。

 

これから生きていく上で大佐が亡くなった事は告げない方がいい。

嘘は嘘でも優しい嘘は、心が無い生きる術を持っていなかった彼女には必要だったと思う中佐の気持ちは理解できる。

彼女に生きていて欲しいから、友人からの願いだったのだから。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版 3話 「あなたが、良き自動手記人形になりますように」

自動手記人形になるために、ヴァイオレットは学校で手紙を綴るとは何かを習い始めるます。

人が口頭で伝える想いを読み取り、タイプライターに文字をたしなめ「手紙」を作っていく練習をする過程で、ヴァイオレットは講師からあなたが作った手紙は手紙ではない、と注意を受けてしまう。

 

そもそも心を持たない彼女にとって手紙とは、戦争での事後報告書であり出来事を報告するための議事録でしかない。一般市民の間でやり取りされている「手紙」を知らないので、注意を受けても仕方がない事。

自動手記人形としての実施訓練としてペアとなったルクリアは、ヴァイオレットに自分の想いを愚痴ります。

 

話をしていると映像の場面が切り替わり、兄の様子が描かれていました。

 

机の上が散乱した描写、食べ途中の食い散らかしたパン、何か衝突をしたであろうワイングラスが割れた欠片、飲んだくれてソファで酔いつぶれ髭や髪がボサボサな描写、

朝日なのか深夜なのかの感覚もない暗い室内の様子、左足を負傷しリハビリをせずに放置している描写。

雨の中で酔っ払い、ぶつかった男にたてつきカウンターを貰い返り討ちにあう兄。

 

ルクリアに場面が切り替わり、戦争で両親を亡くし兄だけが帰ってきた。

本当は唯一の肉親である兄が戦争から生きて帰ってきてくれただけでも嬉しいのに、両親のこともあって素直にいれない苦しい気持ちでいることを泣きながらヴァイオレットに話しています。

 

この一連の映像から読み取れた心の描写は、

兄は自分だけが戦争から生き残り帰ってきてしまったことを悔いている。本当であれば、両親が生きて自分が死んでも良かった。

妹だって口に出して本音は言ってこないが、俺を責めているはずだと思い込んでいる。

なぜ自分だけが生きて帰ってきてしまったのか。

終戦後五体満足な身体でなくなってしまい、思うように動かないことからの苛立ち。自分を責めて追い込み、居た堪れなくなり現実逃避したくてワインで酔いつぶれ、酔いから醒めるとまた自責の念に駆られる。

 

自暴自棄。生きている価値がないと思い込んでいる兄。

 

空気が重く、妹を正面から見ることが出来ていないんだな、だから唯一の妹も本音を兄へ伝えることができず「手紙」で伝えるしか方法がない状況に追い込まれているんだな。

きっとこの兄に必要なのは、妹からの赦しの言葉なんだな。

止まっている心を動かすには、「あなたが生きて帰ってきてくれただけでいいんだよ」その一言で動き出すはずだ。

 

 

その後の映像のシーンではヴァイオレットもまた自動手記人形としての一番最初の任務として、兄へ、ルクリアの気持ちを手紙に綴り手渡し、手紙を読んだ兄は泣き崩れました。

 

その時の手紙は兄から妹ルクリアへ、そして講師の元へ辿り着き、ヴァイオレットは自動手記人形の資格を与えられ、彼女の仕事がスタートします。

 

あぁ、良かった。兄の心は救われた。きっとこれからの彼の未来は明るいだろう。立て直すだろう。

そんな余韻を感じる3話でした。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版 第7話「       」

森の中の大きな屋敷で一人髭を剃らずに髪がボサボサの男性の元へ訪れたヴァイオレット。

部屋の中の灯はなく、窓から差し込める日差しだけが眩しい描写。

依頼主である男性はワインを飲まないと小説のアイディアが浮かんでこないと彼女へ伝えワインを買ってくるお使いを頼み、その間に男性は飲んで寝てしまいます。

 

口頭で小説を紡ぐ男性、それを綴るヴァイオレット。

 

小説をタイプレットしながら、小説内の主人公が冒険する先が気になり男性へ聞き入れ、アイディアの先がまだ見つからないとこぼす。

 

男性と依頼をこなすヴァイオレットの映像から出てくる描写は、

少女の写真立てが寝室に飾ってあること、凝視したくない写真、明るい陽射しの中で青い日傘をさしながら笑顔でおとーさんと呼ぶ少女。

 

このことから、今はもう亡くなっている娘の悲しみから立ち直れていない小説家の父親像が受け取れました。

この父親もまた現実逃避し、死と生きる未来と向き合うことなくワインに逃げているんだな、と。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの予告編で流れる、水面の上をヴァイオレットがふわりと浮く描写は、この話からきていたんだと分かりました。

きっと京都アニメーションにとって想い入れが強い、メッセージ性がある回なのだと。

 

彼女と過ごしたかけがえのない日々、短い命だったけど懸命に生きた命。

あなたは忘れていないでしょう?彼女と過ごした日々を彼女が託した命を、あなたは無駄にしてしまうの?前を向いて生きて。彼女の分も。

 

放火による火災で多くの犠牲者を出した後に発表された「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を想うと、そんなメッセージが込められているのかと思わずにはいられませんでした。ぱんだの思い違いかもしれませんけどね。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版 第10話「愛する人は ずっと見守っている」

1週間の依頼を受けて、ヴァイオレットは頬がこけてやつれた母親と小さな人形を抱えた少女、そしてお手伝いさんがいる屋敷に到着します。

依頼内容は、母の想いを綴ること。

そして、そこに少女は同席してはいけないこと。

 

「自動手記人形」という言葉から少女はヴァイオレットをアンドロイド、人形なのだと勘違いをします。

 

日々依頼主の想いを綴る中で流れてくる映像では、母は病にかかりそう長くないこと、母が遊んでいられない代わりにヴァイオレットが少女の相手をしてあげている姿、何かとヴァイオレットときっかけを作り、孤立したくない少女の心理描写。

 

あぁ、この母親は娘に充てた手紙を依頼したんだな。

無事に育ってくれることを祈って。

病気がうつるといけないから、手紙へ想いを綴る事が今の母親にとってはとても重要なことで日々の命を削りながら挑んでいる。

でもね、小さな少女にとってその気持ちは残酷なんだ。

想いは口に出して、抱きしめて伝えないとダメなんだよ。

命を削ってまで残りの時間をかけて戦う母親には通じていないのかもしれないけれど。

 

描写からそんな想いを感じ取っていたら、母の気持ちを半分組んで我慢に我慢をかさねていた少女の気持ちが爆発してしまいました。

それでもその少女の想いに振り替えることなく手紙に向かい命を削る作業を続ける描写

 

……もしかして、母が行っていることは、毎年1通の手紙を娘へ送る依頼か?

 

予感は的中。でも娘の誕生日に贈る手紙は母が亡くなる年齢、50年分だとは思いもよりませんでした。

あぁ、自分が生きた年齢までしか想像することは出来なかったんだな。

 

「ずっと愛してる、見守っている」

死してもなお、心は生きている。想いはずっとある。

母から子への手紙を通じて、1話でヴァイオレットが大佐から言われた「愛してる」の言葉の意味を改めて実感する描写が出てきました。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンおめでとう。

やっと心の奥底に仕舞って気づかない振りをしていた大佐が買ってくれたエメラルド色のブローチを何故そこまで大事にし身に着けていたのかの気持ちに気づけたね。

やっと正面から向かい合えたね。

あなたはもう感情が無い人形でない。おめでとう。

 

10話の最後でヴァイオレットが号泣するシーンで、彼女にお祝いの言葉をかけたくなりましたね。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版を見て感じたこと まとめ

今週は特別編集版でしたが、次回は外伝を放送することが決定しています。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形」

楽しみですね!

 

初めてこの特別編集版の1話~10話の思い入れがある作品を詰め込んだ映像を見て感じたのは、セリフで状況を説明するのではなく「手紙」に想いを綴る仕事をテーマにしているため、登場するキャラクターの心理描写や伝えたいことは、ほんの少しの描写から汲み取って貰えるような表現にしてあるこだわりが素晴らしかったの一言につきました。

 

また自動手記人形の資格を表すバッチが、タイプの文字盤と手紙の想いは風が運ぶもの、そして伝書鳩二つの意味を掛け合わせて羽根をモチーフに作られたのかな?と思いました。

冒頭のシーンで、手紙が風にのって流れていく映像もありましたので。

 

泣けるアニメだと謳われていましたが、ぱんだは泣けませんでした。

一つ一つのシーンに注がれる映像、描写、想い、力強さもあり繊細で儚い優しい線画に、ただただ感動するばかりでした。

 

 

さて話は変わりますが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、Netflix (ネットフリックス)が配信独占権を持っていますので、月額で安く済ませてネットでアニメ版を全話見たい場合はNetflix (ネットフリックス)のみとなっています。

劇場版の配信決定の告知はまだされておりませんが、多分Netflix (ネットフリックス)だけだと思われます。

 

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さて、話がズレてしまいましたが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの映像や想いのメッセージ性は凄く強く愛が溢れている作品でした。

外伝やアニメ版、また原作である小説をぱんだと同じように初めて見たというあなたは、是非アニメ、また小説から彼女たちが生きた証の旅をめぐってみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

あなたのお役に立てたら幸いです。