ぱんだの徒然日記

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『ヒト科のゆいか』ってどんな作品?感想・あらすじ・ネタバレまとめ

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コミックシーモアにてたまたまタイトルが気になり読んでみた「ヒト科のゆいか」。
著作にことがめ 集英社ヤングジャンプから掲載されている青年漫画だ。
Xでは1話がバズった作品らしい。
 
1巻が面白かったので、2巻目も購入。
夏を舞台にした青春コミックで、「ヒト科のゆいか」が気になっている人のために、あらすじと感想、各巻のネタバレをざっくり書いていこうと思います。
あなたも緩やかなジェットコースターに乗ってみませんか?

 

 

ヒト科のゆいか あらすじ
著作:にことがめ(二人組) 出版社:集英社 雑誌:ヤングジャンプ
ヒトと亜種族が共に暮らす社会の“その先”を描く物語。ヒト科に属する主人公・ゆいかは、亜種科に属する少女・ゆきみと幼い頃から親友だった。いまだ種族による区分けが残る社会に生きる2人は、いつか同じ高校に進学しクラスメイトになることを誓い合う。しかし、ある事件により2人は離れ離れになってしまい――。様々な亜人種たちとの出会いを経て成長していく少女の青春学園ドラマ。 
あらすじだけだとなんとなく判らないと思うので、ざっくりとこの世界を説明しますね。
ヒト科のゆいかの世界の解説
ゆいかが通っている中学校は、4つのクラス分けがされています。
亜種科、半亜種科、半ヒト科、ヒト科。
ファンタジー世界では、亜種や半亜種は人外というタグ分けがされたりしますが、ゆいかたちが住む世界では、人外とはどういう人達を指す言葉で、特殊能力、何が得意で何が苦手なのか一切判っていません。
 
当事者である本人達でさえ、先祖代々その種族だからといって特別能力を操ったりできるはずもなく、コントロールするための訓練方法も生まれてないので、問題が起きたら問題となった部分を守る・避ける方法しか確率されていない世界で生活しています。
(頭痛が起きたら痛みを抑える薬を飲むなどの薬による対処法しかない)
 
また描写はやんわりとした表現にしていますが、ヒト科のゆいかの家族たちは全員完全な人間で、幼馴染の亜種科のゆきみ(雪女の亜人)とも仲良く交流をしてきましたが、ゆいかの家族はこの世界では異端です。
 
現代の私たちの世界では、雪女は吹雪と出すことが出来て、暑さが苦手、吸血鬼はにんにくと十字架が苦手で日光を浴びると灰になる……という書籍や映画、作品などから情報を得られ予備知識がありますが、その情報すら確率していない原初の世界だと思ってください。
 
 
さてゆいか達が住む世界の解像度が少し上がったのではないでしょうか。
 
では次に2巻までのざっくりしたネタバレです。
クリックを押さないとネタバレは見えないようになっているため、見たくない人は飛ばしてください。
 
ヒト科のゆいか1巻 ネタバレ

 

ヒト科のゆいか1巻ネタバレ 1巻では、ep1~ep4までが書かれています。弥多高校から吸血鬼の先生がきて、「弥多高校ではこの中学校であるようなるクラス分けをなくし、全員が分け隔てなく暮らせる隔離されない学校にしている。ゆくゆくはこれを常識とし全体が隔離されることなく生徒たちが生活していける環境にしたいと教育委員会へ訴える活動をしている」と話し、ゆいかは言葉には出さずともその考えに共感、高校は弥多高校へ進学することを決めます。
が、その後ある事件が起きます。
亜種科に所属しているゆきみの手に触れた生徒が倒れ意識不明の重体、救急車で運ばれ、過呼吸になり意識混濁するゆきみの元へかけつけたゆいかはゆきみの呼吸を整え、精神を落ち着かせ、ずっと一緒に生活してきた自分だったら、事故は起こらないはずだ、と説得を試み、ゆきみと握手をしたら、今度はゆいかが倒れます。
親友とも言える友達が目の前で倒れた恐怖に精神が耐え切れなかったゆきみは、屋上から命を絶とうとします。
ゆいかは幼少期からゆきみと接触していたことで耐性がついており、倒れたのは一瞬。
心配させまいとすぐに学校へ戻りますが、待っていた事実にゆいかは急いで屋上へ。
説得を試みますが、ゆきみの気持ちを汲んでやれず、ゆきみはゆいかの目の前で身を投げ意識不明の重体。
ショックからふさぎ込み、ぽっかり空いた穴を埋められないまま弥多高校へ進学を果たしたゆいか。
ヒトだからこそできることがあるはずだ。
隔離されない生徒たちが共存している高校デビューを果たしたゆいかが、新たな場所で亜種の人達の苦悩を理解していく。

 

 
ヒト科のゆいか2巻 ネタバレ
ヒト科のゆいか2巻ネタバレ 2巻ではep5②~ep8.5までが描かれています。
ゆいか達は班ごとに分かれて遠足へ出かけます。ゆいか達のグループはヒト、亜種関係なく各々の悩みを深堀し交流を深め、仲良くできていますが、他の班はぎこちないです。
半亜種、亜種の子達と比べ体力もなく輪に溶け込むことが出来ていない亜種科の湯寺さんが輪に溶け込めるよう思考しますが、空回りします。
「ゆきみ」の穴が開いたまま、無理やり蓋をしてゆきみ以外の悩みを抱えた同級生の悩みを解決していこうと動き回るのですが、ゆいか自身心を閉ざしているため、同級生と息が合わず空回りするばかり。2巻は、ゆいかの中に生まれた闇を弥多高校の共存している世界を通して少しずつ「ゆきみ」視点で何を思い何を感じて身を投げることになっていったのかを理解していく成長記録。古ノ田サク、矢野つぐみ、それぞれの人物に焦点を置き描かれ、1巻のような大きな事件は起きません。

 

感想・レビュー
 
Xでバズった話はたぶんep1の話だと思います。
Xでは読んでいないのでわかりませんが、衝撃的ですからね。
 
人外というジャンルが好きでアクションバトルが好きな人にとっては、流れる時間がゆっくりでアクションバトル要素は皆無なので、そういう人にはつまらない作品かもしれない。
ただ脆く触れると壊れてしまうような悩みを、ヒトであるがために、亜種であるがための苦悩する様子をヒト視点のゆいかだけでなく、亜種側の視点でも描いている日常系漫画が好きな人には刺さる作品だと思います。
 
ゆいかが住んでいた地域は、田舎あるあるらしく、種族別に隔離されていない高校に通っている生徒たちからは、まだそんなことやってるんだ?ぐらいの認知になっているのが令和の現代と似てて面白いです。
 
1巻の途中から2巻の高校生活でゆいかは自分が住んでいた場所との違いを感じずにはいれないことが多々発生します。ヒト、亜種、特異性が分かって無くてもコミュニケーションでなんとかなってる子、傷つくのが怖くて友達作りを避けてきた子、亜種だからこその悩みを抱えながら生活している子、自分の見た目が相手を怖がらせるために外見にコンプレックスを持っている子、色々な悩みを持った子が登場しますので、1巻で気になる子が出来たなら、2巻は買って損はありません。
 
余談。
まだ何もわかっていない世界で生きているので、比較的ネガティブな悩みを持った子が多く、突然頭に角が生えてきたことを周囲がカッコイイー!と思える感情にはならない、という点が他の作品と違うところでしょうか。
ちらっと見た感想で、ドラゴンの血から突然頭に角が生えてきた先祖返りした女子高生の作品と似てる声がありましたが、あちらはそもそもドラゴンがペットでもありバイク、愛車という乗り物として世界がドラゴンを好意的に見てる前提があるので、ゆいか達の世界観とは根本から異なります。
 
 
ヒト視点で見るゆいかのカラ元気模様が見てて痛々しいですが、ゆきみとの溝はうめることは出来るのか?弥多高校のような共存の世界が本当に幸せといえるのか?
ゆいかを通して見守っていこうと思います。
 
では、最後に、改めて「ヒト科のゆいか」の作品紹介をして終わりにします。
 
作品紹介

作品名:ヒト科のゆいか

作者:にことがめ

作者Xアカウント:アットマークnctgm

2025年7月現在:2巻まで発売中(紙・電子書籍)

雑誌:ウルトラジャンプ、webコミックヤンジャン+ではep2まで無料

出版社:集英社

 

にことがめさんは、ホラーコミック「N」というコミックの作画も担当されており、原作者のくるむあくむ氏はホラー映画「〇〇式」の脚本も手掛けています。

 

 

人物の表情から恐怖、キモチ悪さ、不気味さの表現がすごいのでホラー作品が好きな方はこちらもどうぞ。

ぼくの視界も、心も、すべて Nに埋め尽くされていく。引用元:カドコミ

 

 

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

人外好きも日常漫画が好きな人も、思春期たる悩みに苦悩する心理描写が好きな人の参考になれば嬉しいです。

 

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