秋になるとアンニュイな気持ちになっていた若い頃のぱんだ。
いつしか時間は流れ、40代になると若い頃のような気持ちが訪れないのは何故なのか?
それだけおばさんになってしまったのか、いやいやそーではないだろう。
自分で突っ込みを入れつつ時間を持て余していたので、ちょっと色々と過去を振り返りつつ考えてみた。
20~30代のぱんだ。
交際相手は常に居たが、心から安堵でき休まる場所であるはずの実家が休まる場所でなかった為に、彼といる時間がまるで夢の国へ行ったかのようで実家に帰ると途端に夢の国から現実へと引き戻され、休息がない日々。
この頃の事を思い出すと、家族と上手くいっていなかったんです。
どんなに外出し外の綺麗な空気を吸っていたとしても、帰る場所が悪ければ元もこうも無い訳で。
独り暮らしをしたら良かったと思うんですけど、この年齢の頃は派遣やってみたりアルバイトだったりと正社員についていなかったのと、ずっと実家で暮らしながら将来は両親をここで看取るんだ!と嫌々ながらも決意していた自分がいました。
ものすごく矛盾してるんですけどね。
子どもはいつか独立するんだから、老後は迷惑を掛けちゃダメだと思っていた母と
子どもは生活面やお金のことでも、親の面倒を見るのは当たり前だろうと思っていた父と双方に挟まれた環境化で育つと、どちらの言葉の重みが強いかで子供に与える影響が変わってきますので、家でお父さんが強いご家庭は、将来的な考えに関して夫婦で話し合いをして頂けると幸いです。
まぁ、高校時代に俺は家を出る!こんな家にいてたまるか!!この家の事はねーちゃんに任すから後よろしく!!と明け方捨て台詞を吐かれた事で、長女としてこの家は私がちゃんと見ないと、と思ってしまったこともあったりなかったり。
そんな家族との関係がぎくしゃくしていた頃のぱんだの心の寂しさを埋めるものは「漫画」でした。
漫画無しでは生きていられない
当時はキャッチフレーズのごとくしょっちゅう友人達に話していて、部屋の半分は本棚で漫画がぎっしり詰まっている状態。
新刊がでるとすぐさま購入するんですけど、その漫画が面白いからか?といわれると疑問になるものでも買っていました。その漫画が完結になるまで揃えなきゃ精神に縛られてて、面白いか面白くないかは別で。
もはや依存の領域。
とくかく面白そうな漫画を探しては買う、完結したら売る、空いた本棚には新たな漫画を買って並べる、完結したら売るの繰り返し。
内容にのめり込み没頭して読んでいる時間だけが癒しであり、読み終わると現実に戻るので用済み扱い。
読んでいる時間は楽しいから、漫画好き。
漫画無しでも生きていける人からしたら、良く判らない行動ですよね。
漫画でピンと来ない場合は、漫画部分を旅行、温泉、食べ物、お酒などに変換してみて下さい。
月日は流れ40代になり実家を離れて早5年。
20-30代の頃、あんなにも漫画無しじゃ生きていられないと思っていたのに、今さほど漫画にそこまでの情熱が無いんです。
単純にある程度の年齢になったから?と考えてみるけど、好奇心や興味がある分野への熱は変わらず持っている。
となると、考えられるのは実家を離れる際に、自分の心の中で感じていた事を洗いざらい両親へ伝えたんですよ。
両親からもまた、20-30代の事、それより前の事に関して謝罪を貰ったりして、お互いの思い込みやズレを正すことが多少できた事しか思いつかないんです。
ぱんだが家族との問題で空いた、もっとこうしたかった、もっとこうして欲しかった願望の心の穴は、空想の世界に浸れる漫画で補おうとしていました。
問題ごとに正面から向き合うのってすごくエネルギーが必要。
怒ったり悲しんだり、感情を出すことにも体力が必要だし感情論抜きで気持ちを伝えるコントロールも必要。ものすごく面倒で出来る事なら避けたい事案。
だからほとんどの場合は直面せずに、他の事で補おうとする。
でもね、補えないの。
直面している事が現在進行形でずっとついて回っているから、どんなに他で補おうとしても、補っている時間から離れると元に戻ってしまう。
ある程度決意してぶつかってしまうのも手。
その後のことは、その後で考えたらいいこと。
あ、あなたの逃げ道だけは確保してね。
感情でぶつけてしまうと相手も感情が高ぶり、話し合いにならなくなっちゃうから
自分の心の穴は何が原因なのか、突き詰める必要性はある。
でも多分あえて気づかないふりをしてるだけで、本当の自分は気づいているはず。
ただそれを認めたくないだけだと思う。
それを認めたら子供っぽいとか、情けないとか、否定したい自分がいるから。
認めたくない気持ちもわかる。
でも認めたくなくて他で補おうとしても無限ループに陥るし、本来の自分が情けなかったり子供っぽいところがあったら、何かあるたびにその性格が出てきて苦しみ続けるのはあなた自身になる。
認めたら、まぁこんなもんよね。自虐的になっちゃうけど、こんくらい出来たらいっかで休むことも許すことも出来るんだよ。
認めてしまうことで堕落してしまい、怠け癖が出てしまうなら本来のあなた自身は、怠け癖がついていて、できることなら自分でやりたくない人なのかもしれない。
その状態を無理して続けていたら、ストレス過多になって病気になったり人に八つ当たりしたりいつまでもずっと苦しむことになりかねない。
もうそうなったら本末転倒なのよ。
直面している出来事に立ち向かえるだけの体力や逃げれる場所の確保が出来たら
少しずつでもいいから話してみてね。
それを乗り越えたぱんだは、漫画熱が冷めて物欲が少なくなりました。
こういう家具が欲しいとか、こういう調理器具があれば調理が楽になるな、とか、
いかに自分が楽に時短で調理が出来るかどうか。
体力面や色々な面でポンコツなので、頑張り過ぎると身体壊して医療費の出費が痛くなるなら、頑張らないに越したことはないな、と思えることが出来ています。
欠けた心の穴を全て埋め尽くした先に待っているものが、ミニマリストなのかなと考えるぱんだでした。
最後までお読み頂きありがとうございました^^