家のポストに以前ケーキ販売をここで行うから来てね!とチラシが届いていたのですが、どうにも怪しくて放置していたことがありました。
それから約1年後、また似たようなチラシが投函されました。
どれも場所は不特定のところで1日限り、ケーキの販売時間も1時間以内、チラシの内容は冷凍で販売されるケーキが全て半額であるという、景品法違反じゃないの?と疑わずにはいられない価格表示。
また「こんにちは、スイーツファクトリーの川本です。」という文章に掲載されている写真もフリー素材感満載。
あ、写真はこれね。
モザイクになっているところは販売場所が明記されているいたので隠します。
この日の開催場所は月極の駐車場内でした。
さて、そんな胡散臭い半額冷凍ケーキを販売している会社はどこなのか?
冷凍ケーキを実際に購入した人の口コミ等から分かった情報を頼りに色々調べてみました。
*何らかの検索でこの記事にたどり着いたあなたへ
商品に製造場所が明記されていると思いますが、その住所が本当に稼働場所かどうか怪しいのです。(理由は下記調べた結果に目を通して頂くと判る)
ですので情報を保健所へ通報し、精査してもらうためご協力をお願いします。
通報先はこちら>>>>消費者庁食品表示法違反被疑情報提供フォーム
スイーツファクトリー?が怪し過ぎたので徹底調査をしてみたらさらに怪しさ満載になった
チラシにあったスイーツファクトリー山梨店とは
まずは、チラシに記載されているスイーツファクトリー山梨店という店名はでてこず。
住所から検索しでてきたのはすでに閉店している「あゆち」という洋菓子店。
あゆちという洋菓子屋さんはシューラスクの専門店で、BELL住吉という建物の1階で経営されていた模様。
そう、チラシに記載されています住所を調べるとですねBELL住吉という6階建てのマンションが出てくるんです。
次に電話番号も記載されていたのでこちらもググってみましたがそれらしいものは得られず。
ですので次はスイーツファクトリーそのものを調査。
スイーツファクトリーとは
こちらはチラシデザインと同じデザインをTOPにしているネット通販BASEのホームページが出てきました。
そちらはこれ>>>BASEのスイーツファクトリー
サイト自体活動しているのかどうかすでに怪しいのでサイトの一番下にあります特定商取引法に基づく表記をクリック。
出てきたのは、株式会社の名前、事業者の氏名、事業者の電話番号、ショップ情報などでしのたで、ここから調査していきます。
まず住所。
住所をGoogleのストリートビューでみたら、どこかアパートの駐車場。
これは偽装ということで次に事業主の氏名を調べましたら、
韓国人クリスチャンで故人でしたのでこちら偽名かな~。
んじゃ電話番号はどこかと調べたら、チラシに掲載されていた電話番号から辿ってきた口込みであることが判明。
BASEの特定商法取引法に基づく表記に記載された電話番号>>>埼玉県さいたま市浦和の電話番号
こちらも偽称でしょう。配布したチラシごとに特定の場所がバレると怖いのか様々な電話番号を掲載していると思われます。
では次に口コミから調査します。
実際のケーキを買ってみた人の口コミ
実際に買ってみた方がいらっしゃったのでそちらを拝借。
それがこちら>>>食べログ スイーツファクトリー神奈川北部支店
なぜ神奈川北部支店かといいますと、チラシからケーキを購入した方々の情報を元にすると同じチラシでして、今回のぱんだのチラシでは「スイーツファクトリー山梨支店」の記載でしたが、ここがスイーツファクトリー神奈川北部支店だったのではないかと推測できるからです。(多分住所が色々変わる)
で、ですね。
購入した方のケーキの口コミ画像の中にケーキの製造販売元の会社名と電話番号が記載されているのが判明します。株式会社マックシューという会社名。
また食べログの口コミだけで確定するのは情報として少ないので、他にチラシに掲載されているケーキの画像が同じ、正し行っている会社名だけが異なる記事や抹茶ロールを購入されている方が掲載されいる画像に記載されていた記事が見つかったので、株式会社マックシューを調査することにします。
情報過多になってきちゃいましたね、すみません。
株式会社マックシューとは
調べてみたら、愛知県に構える工場を持つ洋菓子店だということがわかりました。
情報源のキャッシュ元はこちら>>>株式会社マックシューの求人募集
サイトは、名古屋工場のアルバイトサイトです。
これだけだと確証が薄いのでもう少し調査しますと一つヒット。
出てきたのは、ネット上の企業情報を集めたリスト会社のページで、Baseconnectというサイトに、同じ住所が掲載されていました。
ただし、株式会社名が異なりました。
そちらはこれ>>>株式会社柴田洋菓子 名古屋 統括管理センター
さて、株式会社マックシューという企業名はもう一つありました。
そちらは兵庫県にある洋菓子製造会社でしたのでひとまず置いといて。
名古屋にあります住所を検索したら、とあるホームぺージがヒット。
それがこちら>>柴田洋菓子
全国のパティシエの自慢スイーツが集結しました、という怪しいサイト。
見て下さい、サイトに掲載されているスイーツの画像がチラシに掲載されている生イチゴムースケーキと瓜二つですよね。
サイトを下にスクロールしてみて下さい。
あれ、さっきみた住所と同じものが掲載されていると思いませんか??
グループ会社のところをよーーく見てみて。
株式会社マックシューの名古屋工場の求人サイトに記載されていた住所があるではありませんか。株式会社AKATSUKIという名前で。
次から次へと会社名がどんどん出てきますねー。
株式会社AKATSUKIという名古屋にある会社名は法人登録に記載はなく、代りに株式会社柴田食品グループという会社が国税庁にある法人データベースに情報がありました。
法人番号:5180001144237
法人サイトを見て貰うと判りますが、令和3年1月6日に新規登録した企業だということが判ります。
そうなんです、新しいんですよ。会社自体が。不思議ですねー。
もう一つ同じ株式会社マックシューの名古屋工場の住所を検索するとヒットする会社名がありました、そちらは株式会社グラン・ガドー
法人番号:6180001142958
こちらも上記同様に、令和2年9月29日に新規登録した企業なのです。
なんで新しいんだろうなー、不思議ですねー。
さて、住所が乱雑してきましたのでここで一旦整理します。
名古屋の住所から見る怪しい会社名一覧
「愛知県名古屋市西区あし原町165番地」こちらの住所から出てきた会社名は、計4つ
・株式会社柴田洋菓子 名古屋 統括管理センター
・株式会社マックシュー 名古屋工場
・株式会社柴田洋菓子 柴田グループ 株式会社AKATSUKI
・株式会社グラン・ガドー
どれも活動している会社名ではなさそうだし、同じ住所にいくつもの会社名が乱雑しているのも怪しいので、動いていない会社か?と疑ってしまいます。
住所をGoogleストリートビューで見ると、そもそも住宅街の路上ですしね。
また柴田洋菓子のホームぺージにあります名古屋本社の住所
「〒451-6040 愛知県名古屋市西区牛島町6番1号 名古屋ルーセントタワー40階」
こちらはレンタルオフィスです。
同様に福岡営業所の住所
「福岡県福岡市博多区博多駅前1-15-20 NMF博多駅前ビル2階」
こちらもレンタルオフィスです。
ケーキやロールケーキを販売し様々な場所で経験をしてきたであろうパティシエがレンタルオフィスに店を構えるでしょうか?
怪しさ満載ですが、続けます。
次は柴田洋菓子のサイトホームページにあります協力工場の情報から調査していきますよ~。
柴田洋菓子の協力工場会社一覧
一つずつ上げていきますね。
会社名と住所以外の情報はぱんだが調査した結果です。
株式会社スイートマジック 〒577-0013 大阪府東大阪市長田中5-3-9
こちらは、クリーミーにとろけるローカーボレアチーズケーキというケーキを製造している会社が出てきました。
株式会社マック技研 〒673-0434 兵庫県三木市別所町小林147-8
何をやっている会社か不明
株式会社フジモト 〒590-0002大阪府堺市堺区砂道町2-3-23
株式会社フジモト堺工場という洋菓子製造の会社。オリジナルブランドは無いみたい。
株式会社御菓子城加賀藩 〒922-0241 石川県加賀市加茂町90-1
2021年9月30日に倒産しています。
株式会社小牧 敦賀支店 〒914-0016 福井県敦賀市余座13-1-1
福井県敦賀市に拠点を置くかまぼこの製造を行っていた株式会社小牧は2015年2月23日に民事再生申請手続き開始、2015年3月30日付けで新会社大阪箕面市にある小牧に事業を譲渡、兵庫県にあるジーライオングループの傘下にて完全子会社として経営継続
エイチェム株式会社 〒651-0091兵庫県神戸市中央区若葉通5-2-4
神戸ミナト洋菓子店を運営するメーカー 洋菓子製造。ホームページ無し。
株式会社ヌベール 〒501-0531 岐阜県揖斐郡大野町上磯16-1
ヌーベルブランド、ブライダル引菓子を主としオリジナルブランド「潤いばうむ」「薔薇のバウムクーヘン」を製造、販売
Lu masa 〒501-0232 岐阜県瑞穂市野田新田4112-2
洋駄菓子工房Lumasaというケーキ屋さんがヒット。現在も営業中。
株式会社AKATSUKI 〒452-0823 愛知県名古屋市西区あし原町165
名古屋の住所から見る怪しい会社名一覧に出てきた良く判らない会社
以上9つの会社をあげてみましたが、かまぼこの会社だったり、オリジナルブランドを展開し店舗を持ち営業しているケーキ屋さんを見ると、果たして良く判らない経歴不明のパティシエ集団に協力するのでしょうか、ぱんだには怪しさしかありません。
そもそもなぜ路上販売なのか?なぜ時間制限があるのか?
こちらはぱんだの想像でしかありませんが、車で食品を路上販売するには保健所で食品衛生の許可が必要なんです。
ですので、そちらを解説していきますね。
まだもうちょい続きます。
スイーツファクトリーの販売方法は違法?
人力による行商販売業の場合、令和3年5月31日に新たに法律が変更し、許可書が必須となりました。
それに伴い、
・菓子
・アイスクリーム類
・魚介類(生きているものを除く。)及びその加工品 ・豆腐及びその加工品
・弁当類※
・ゆでめん類
・そう菜類※
※弁当類、そう菜類については、平成27年10月1日から弁当等人力販売業(下記参照)の許可の取得が必要に なりました。引用元:東京都福祉保健局 食品衛生の窓
アイスクリーム等を行商で行う場合は、開催場所の許可と営業許可証を提示しないと、そもそも販売出来ないのです。
パンフレットにて営業許可証の図がありますのでご確認下さいませ。
営業許可証の図はこちら>>>東京都福祉保健局 行商鑑札と行商記章
リヤカーなど移動販売車でアイスや焼きたてパンを販売しているお店はあっても、冷凍スイーツの移動販売自体あまり見かけない理由は、こちらの許可を取るのが難しい点が挙げられます。
怪しいスイーツファクトリーの販売を見つけたら、保健所からの行商許可書を貰っているかの確認をしてみると良いかもしれません。
車を運転する際に必要になる運転免許証と同じ身分証明書のようなものになるので、手元に無い、なんてことはありえませんので。
では最後に。
柴田洋菓子は架空会社なのか?を見て〆ようと思います。
スイーツファクトリーを運営する柴田洋菓子は架空会社なのか?
愛知県名古屋市中区栄3丁目6-1に構えるLACHIC(ラシック)という名古屋市のショッピングモール街の地下1階に店舗が存在しています。
柴田洋菓子のホームページにも記載があり、また名古屋市のショッピングモールラシックの公式ホームページ内にも店名が明記されていますので、実在する店舗だとわかります。
店舗では、八坂芳甘というかりんとうを取り扱っていますが、こちらの商品はインスタグラムライバー向けにPR案件を募っていましたので、広告宣伝費用はある程度あるみたいですね。
終了している募集要項案件の情報元はこちら>>八坂芳甘案件募集要項
話題沸騰という謳い文句が怪しさを際立たせていますね……。
ちなみに、八坂芳甘というお店の通販サイトはもちろんBASE上にあり、販売元は株式会社柴田洋菓子となっています。
スイーツファクトリー?が怪し過ぎたので徹底調査をしてみたらさらに怪しさ満載になったまとめ
実在する店舗が存在するにしても、その営業方法が違反スレスレ、下手したらグレーなのがなんともいえません。
またチラシは同じ、ケーキの画像も似てる、しかし記載されている会社名が株式会社快善プロジェクトという無料不動産イベント企画会社もあり、こちらは不動産物件メインにケーキで客寄せをする方法を取っていますが、こちらのケーキがどこから来たのか、なかなか闇が深いです。
チラシのケーキと移動販売というやり方が同じの会社はこちら>>>株式会社快善プロジェクト
元々は色々なメーカーの洋菓子を取り扱うお店だったのが、柴田洋菓子を運営する会社の目に止まりPR経費や運用費を回収するために定期的に移動販売を行っているのかな?
儲けがどこに入っているのかさえ不明ですし、このご時世ですので実店舗での展開とBASEや楽天などのECサイトで展開する方が消費者の信頼信用において確実だと思うんですけどね。
せっかく実店舗で商品売ってブランド名としてLACHIC(ラシック)を売り出していこうとしてるなら「スイーツファクトリー」なんて名前で全国で移動販売せず、LACHIC(ラシック)のケーキを催事で広めれば良いだけなのに、製造場所と店名をぼかしていくから、変になって行く。なんで偽る必要があるのか?という話になっちゃうのよね。
8人のパティシエの経歴も不詳、顔写真しかないどこの誰か判らない人達と
販売する商品の価格も70%オフだったり半額だったりとマチマチ。
チラシからの情報を見るに、半額の値段が大元であるかのようにさえ見える有利誤認表示。
有利誤認表示とはこちら>>>景品表示法違反となる実例の解説
という訳で、色々と情報をサーチすればするほど怪しさしか出てこなかった結果となりました。
過去の情報を遡りますと、2016年頃には「合同会社北海道スイーツ工房」「小本フェフ」「洋菓子工房ZEN」で検索をかけると今回のチラシと酷似した記事がたくさん出てきます。
最近ですと、ル・シュクレ・ラボという名前で監修がアンジェ・ラボという洋菓子店が行っているスイーツの移動販売のチラシが配布されているようです。
販売元は、株式会社 Preferred Impact Japan。住所はアンジェ・ラボ洋菓子店の住所と同じ。
ル・シュクレ・ラボ側が勝手にアンジェ・ラボ店の名前と販売元を無断で記載しているような感じがします。
といいますのは、アンジェ・ラボで提供されているケーキと移動販売で売られているケーキのレベル差がひどい。
チラシは、スイーツファクトリーで使用されたデザインを少々変更していますが、販売しているケーキ画像は同じ。
しかし、アンジェ・ラボ店で販売しているケーキは公式インスタグラムにて見れるのですが、すっごく美味しそう>>>アンジェ・ラボ
協力工場も工場ではなくオリジナルブランドで店舗を持って日々運営している洋菓子屋さんもありましたからね、良く判らない移動販売のお店に商品作って売る人手と時間と手間が果たしてあるのか疑問が残りますが、スイーツファクトリーのチラシは、景品表違反、またはグレーで保健所から許可を取っているかさえ不明な会社だということが分かりました。
ビジネスとしては、日本版LLCだと一部で言われているようですが、さてはて……。
それでも安いしそれなりに美味しいからと購入する人もおりますので、どうするかの判断はあなたに委ねますね。
Twitterで、スイーツファクトリーで検索をかけると食べてみた感想が色々でてきますので、そちらはあなた自身の目で確認してみて下さい。
また一部で、スイーツファクトリーじゃなくてスイーツファームだといわれていますが、スイーツファクトリーだと怪しいと情報が出回り、スイーツファームに名前を変更し支部をつけてチラシを作り配布しだした可能性が高いですので、全部ひっくるめて早いところ捕まってほしい気持ちでいっぱいです。
上記にて2022年に無二ぱんだが調べた情報より、赤字で2016年に洋菓子工房ZENでも同様のチラシが配布されていたと記載していますが当時の洋菓子工房ZENのサイトはこちら>>>2016年から2020年まで洋菓子工房ZEN
それが突然2023年に、新規でホームページをオープンしたとしてZEN SWEETSという名のサイトが登場しています。それがこちら株式会社改善プロジェクトのサイト>>>
スイーツの紹介はあれど、表示するべく原材料などの記載が一切ないのも不思議でならないですし、売上がどこに消えているのか怪しすぎます。
では長らく最後までお付き合い下さりありがとうございます。
記事があなたの役に立てたら幸いです。
追跡第二弾完成しました。