夢を見ているときは眠りが浅いと言われていますが、ぱんだが夢を見る時は睡眠導入剤が含まれたアレルギーの薬を服用してても見るので、眠りが浅い説は関係ないんじゃないかな。
なんだか壮大?な夢を見たので、メモ代わりに書き起こしておきます。
誰がいつ実際に会う人か判らないですから。
夢の中の登場人物
主人公
とある会社のプランナー。脚本を手掛けたり企画提案したりしています。
会社に就職したため、地方から会社が管理しているマンションへ引っ越してきて2年経過。最近ある出来事に悩まされている。
りこ先輩
父子家庭で育ち、父と仲があまりよろしくない。しかし父子家庭なため、父と一緒に住んでいる。主人公の会社の先輩の一人。外見はポニーテールで髪を結んでいる生徒会長みたいなきちんと真面目な印象。。
背が大きい女性。
名前は無かったですが、こちらも主人公の会社の先輩。
主人公の仕事に関して時々厳しく注意したりする人。
外見は眼鏡をかけていて、髪は首近くで結んでいる。黒髪。こちらも真面目な印象。
背が小さい女性。
主人公と同期。肩まで髪はおろしておりロング。ピンクや白のフリルがついたオフィスカジュアルな服装が好み。スカートは膝丈おおめ。
りこの父親。
娘を男手一人で育て上げ、趣味にいそしんでいる。リコから嫌われているとは知らず、何かと不器用な男性。口下手。嫁は死去。以後一人。
物語
主人公はここのところ毎日残業の日々。というのは、主人公が企画した内容が通り、日々内容を煮詰めているからに他ならない。すんなり話が通ったのは良いが、その後がまためんどくさいことが連続し、初めて企画が通った嬉しさよりも、なんで通ってしまったんだという疲労の方が強くなってしまっていた。
会社が管理しているマンションがあるのは、帰り道に街頭もあまりなくうす暗い道。
駅前にコンビニやスーパーはあるが、あくまでも駅前のみ。
マンションまでの帰路はほぼ真っ暗に等しい。
例え帰り道が同じ人がいたとしても、そこは会社管理のマンションと住宅街なので、いてもおかしくないという思考の主人公は、後ろから後を付けられていても恐怖感を抱くことなく、家路に到着。
鍵をかけて仕事着を脱ぎ、浴室へ向かうのであった。
さっぱりした面持ちでテーブルの上にあったテレビリモコンのスイッチを押し、今日あった出来事のおさらいニュース番組をみつつ、好きな炭酸ジュースで一人お疲れ様会を開いていると、ふと冷蔵庫に貼ってあった友人達の写真が無い事に気づく。
「あれおかしいな。磁石で止めておいたはずなんだけど……落ちちゃったかな」
一応女子一人暮らし、残業の日々なので雨戸をあけることなく出勤しているので部屋に風が入ることも無いはずなので、磁石でくっつけておいた写真が自然と剥がれ落ちるなんてことは有り得ないのだが、疲労で頭が上手く回っていない主人公にはその不自然さが気づいていなかった。
「ま、あと2二日経てば休みくるし、その時探せばいいかな」
大好きな炭酸ジュースで晩酌を楽しんだあと、主人公はフカフカのベッドに倒れ込んだ。冬に一人娘が凍えないようにと引っ越しをするときに実家の母が持たせてくれた荷物の一つ、羽毛布団に包まれながら主人公は明日の仕事の流れを簡単に組みつつ眠りにつくのだった。
翌朝。
朝礼で集まっていた中にりこ先輩を発見!。
「おはようございます、りこ先輩。今日も一日よろしくおねがいします!」
「あらおはよう。昨日は遅くまで残業していたみたいだけど、あまり無理しちゃだめよ、夜はしっかり寝ないと肌が荒れちゃうわよ」
「ちょっと煮詰まってて。あとでチェックしてもよろしいですか?」
「いいわよ。午前中ならまだ時間あるから」
「ありがとうございます!」
朝の朝礼を終え、それぞれ席に戻り仕事開始。
主人公は早速りこ先輩に悩んでいる箇所を持っていき、助言を仰いでいた。
お昼休憩
それぞれコンビニで購入したもの、お弁当などを持ち寄り休憩所で雑談しつつ社員たちが楽しそうに食べている。主人公もりこ先輩の他に背の高い先輩と背の低い同期も一緒に団欒。りこ先輩から主人公の帰り道について質問されていた。
「ねえ、あなたの家の方向ってすごく暗いじゃない?残業が多い日はタクシーで帰ったりしてるの?」
「タクシー代が勿体ないので、徒歩で帰ってますよ。夜遅くなりますけど、一緒に帰る方向の人も時々いるので、怖いことはないですね」
「え……?帰りが一緒になる人がいる……の?」
「はい。毎日じゃないですよ。残業して帰りが遅くなる時、たまにあるんです。きっと私と同じように残業しちゃってる人が居るんだと思いますが、りこ先輩どうしました?顔色悪いですよ?」
「え、あ、いいえ。ちょっと食べたものの中に嫌いなものが入ってたみたい。あとでトイレへ化粧直しも兼ねて行ってくるわ」
「大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫よ。ありがとうね」
お昼ご飯を早々に食べ終わった主人公はりこ先輩達より早めに席に戻ると仕事に取り組んでいた。
先輩達はまだ休憩所でスイーツを楽しんでいる。
「ねぇねぇ先輩、さっき主人公ちゃんが話してた事、あれおかしくないですか?」
「ああ……うん。本人は気づいてなかったっぽかったから怖がらせないようにあえてあの場では言わないでいたんだけど」
「今住んでいる主人公ちゃんのあのマンション、確か主人公ちゃん以外の社員ってすんでいないですよね。残業で遅くなった時に一緒になる人って……」
「そうなのよ。立地が悪いからって評判があまり良くなくて……主人公の後をつけている人がいることになるわね」
「だ、大丈夫なのでしょうか」
「当分は残業にならないように私たちで主人公ちゃんを早めに帰宅させましょう」
「了解です。そうとなれば、さっさと自分の仕事終わらせちゃいますね」
疎い主人公を怖がらせまいとサポートする形でさりげなく計画を実施する先輩達であった。
定時
「お疲れ様でーす。先輩達が手伝ってくれたおかげで定時で帰れそうです!ありがとうございます!」
「いいのよ。ここんところずっと残業続きだったじゃない。今週は定時で帰ってゆっくり過ごして欲しいから」
「先輩達も仕事があるのに……ありがとうございます!」
「あぁそうだ。はい、これ」
「え?なんですかこの封筒」
「開けてみたら判るわ。今日からこれを1週間使ってね」
「え?どういう意味……(封筒から中身を取り出す)こ、これタクシーチケットじゃないですか!!え、どうして……え?え?」
「そんなに驚くことはないわ。初めての大仕事に毎日残業しているあなたに応援の意味も含めて先輩達からの労いよ。ぜひ使ってちょうだい」
「こ、こんなすごいもの……使えないですよ。いざという時のためにとっておき」
「いいえ。せっかく定時で帰れてるんだもの。片道移動に時間を費やすの勿体ないからぜひタクシーチケットを使って帰って欲しいの。先輩達からのお願い。ね?」
「そこまでいうのなら……すみません、ありがたく頂きます。早速今日使わせてもらいます!」
「ええ、そうして貰えるとこちらも嬉しいわ」
先輩達からの計画とは知らず、主人公はタクシーチケットを使いマンションまで帰るのであった。
残業で疲れて帰る時は最寄り駅のコンビニやスーパーに立ち寄ることなくまっすぐ帰路についていたが、先輩達からのご厚意で貰ったタクシーチケットで少しゆとりが生まれ、コンビニやスーパーで食材を大量に買い込む余裕がもてるようになっていた。
その日も好きなお菓子やお惣菜、炭酸ジュースを買い込み、タクシーを利用する主人公。
なんだか捕まるタクシーの運転手が毎回同じ人のような気がしないでもないが、そんなまぐれが起きることも無いだろうとさほど気にも留めずにタクシーでマンション下まで指定し帰っていた。先輩達の気苦労がまた一つ増えたのはいうまでもない。
週末休み
そうこうしている間に二日が過ぎ、週末がやってきた。
今日は先輩達が主人公の歓迎パーティーを開いてくれるらしく、お迎えにきていた。
「おはよー!支度できたー?迎えにきたわよー」
玄関のチャイムが鳴り、インターホンを取ると、りこ先輩が明るい声が聞こえていた。
「はい。あと一つちょっと探してるものが見つからないので、りこ先輩達は中に入って待っててください」
玄関を開け、りこ先輩達を迎え入れる主人公。
なにやらごそごそと部屋のあちこちをひっくり返して何かを探していた。
「何を探しているの?」
「眼鏡です。普段はコンタクトレンズにしてるんですが、お休みの日は眼鏡にしてるんですけど……眼鏡ケースに入ってなくて。探してるんです」
「そんな大事なものがケースから外れて探さなきゃいけなくなるなんてことあるの?」
「いえ、最近よく物が消えるんで。無意識にどこかに置いて多分忘れちゃってるんだと思います。眼鏡もその消える一つかと……」
「ええ?ちょっと物が消えるのは初めて聞いたわ。最近ってどのくらいの頻度で起きてるの?」
「うーん。定時で帰れるようになってからなので、ここのところ毎日ですね」
「ま、毎日!?」
「はい。そんなに驚くことです?物を無くすことって。私には割としょっちゅうあることなので、別にそんな驚くことでもないですよ」
「そ、そうなのね」
「はい。それよりもお待たせさせてしまってすみません。眼鏡は諦めてコンタクトレンズで行くことにします」
「大丈夫なの?」
「はい。先輩達を待たせてる方がそわそわしちゃいますし。さ、お待たせしちゃってすみません。いけます」
「そ、そう。じゃあいきましょうか」
「はい!」
主人公が率先して一番前を歩き、りこ先輩達が後ろでヒソヒソ話をしているが主人公の耳には入っていなかったのが救いである。
りこ先輩宅
「さぁ、上がってあがって。準備してくるからさ」
りこ先輩は颯爽と靴を脱ぐと、台所へと消えていった。
背の高い先輩は何度かりこ先輩の家にきたことがあるらしく、りこ先輩の部屋へ案内してくれた。
「ここが彼女の部屋よ。今準備して持ってくるから適当にくつろいでいて」
バッグを取り、部屋でくつろぐ先輩。
「いらっしゃい。初めましての顔の子がいるね。いつもりこがお世話になっています」
少々顔色が悪く背が高くてひょろっとした印象の男性がお盆にお茶を載せながらやってきた。この男性はりこ先輩の父親だろう。
初めて会う主人公とは裏腹に背の高い女性はぺこりと挨拶をしている。
「ちょっと!勝手に顔出さないでよ!お父さんは部屋に籠ってて!!」
「いいじゃないか。初めて会う子もいるんだし。可愛い子たちじゃないか。挨拶ぐらいさせてくれ」
「かわいいってっいい年した親父が何をいってるの!!いいから趣味に籠ってて!!」
シッシッとするように父親に手を振って去るようにジェスチャーをとるりこ先輩をよそにりこ先輩お父さんは、主人公にぺこりと会釈をすると部屋を去っていった。
りこ先輩手作りのホールケーキがテーブルに運ばれてくると、先輩達と乾杯をかわし、ケーキを切り分け談笑を楽しんでいた。
主人公はトイレへ行きたくなり、りこ先輩にトイレの場所を確認すると足早にトイレへ。
用を足し終えトイレのドアを開けるとなぜか正面にりこ父が立っていた。
「えっと、お父さんトイレでしたか?どぞどぞ」
一瞬の驚きと戸惑いを魅せつつトイレを譲ってみるが、りこ父はトイレへと向かわず、主人公の正面から離れない。
「え……、な、なにか私に言いたいことがあるのでしょうか?」
上目遣いになってしまうりこ父を不安そうに見上げると、りこ父は無言で主人公の手を握ると、とある部屋で案内しドアを閉めた。
「えっ!?ちょっと!?お父さん一体どういうことですか!!部屋から出してください!!」
驚きドアを必死で叩くも音も出ずに手が痛いだけである。
どうやらこの部屋は防音室のようであった。
りこ父は防音室に閉じ込めた主人公をそのままに、りこ部屋へと趣き、主人公がトイレで具合が悪くなったようで部屋で休ませていると娘に説明した。
が、信用しきれないりこ先輩は、父へ質問攻めであった。
「トイレで具合が悪くなったって、お父さんにいってきたの!?彼女は今どこにいるのよ?顔を見たいから見せてくれたっていいでしょう?どこに寝かせたのよ!!おとうさん!!」
詰め寄る凄い剣幕のりこ先輩に無表情で私の趣味の部屋で寝かせているから、静かにしたほうがいいというりこ父。
「お父さんの趣味の部屋って!?まさかあそこに!?」
りこ父の趣味部屋に閉じ込められた主人公は、ドアを叩くことが無駄な抵抗だと悟り、静かに辺りを見渡すと、複数の液晶テレビとビデオカメラが設置してあった。
「これは……?それにこの部屋っていったい……」
気味が悪いその液晶テレビとビデオカメラを凝視していると、どこかで見たことがある風景が映し出されていた。
さて、長くなってしまったので続きは明日。
主人公ちゃんは無事に脱出できるのか?
お楽しみに~♪