ぱんだの徒然日記

無二ぱんだが料理やスイーツ、気になる事を追求していくブログ

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「鬼滅の刃」は見たけど「うしおととら」を知らない人は、見ないと損します!

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2016年に週間少年ジャンプで掲載され、2019年にアニメ化、2020年に映画と今凄く大流行していますよね、鬼滅の刃。

無二ぱんだは最終回までコミックは読んだのですがアニメは一切見ておりません。

コミックとアニメの印象って少し違うと思っていまして、原作のコミックから入って好きになるとアニメ化されると、敬遠してしまうのです。

 

同じような方……いらっしゃいます?

また鬼滅の刃を読んだ後の印象でどうしても「うしおととら」が思い出されて、うしおととらがまた読みたい気持ちに駆られているからに他なりません。

 

鬼滅の刃には、鬼滅の刃の良さが勿論あります。

でも高校生時代の思春期にうしおととらを読み、最終回に近づくにつれて大泣きした思い出深い作品をどうしても伝えたいと思い、ツラツラと書き綴ねていきたいと思います

 

どちらも良い作品ですので、無二ぱんだの戯言にお付き合い下されば幸いです。

 

また二つの作品を説明するに辺り、大雑把なネタバレを起こしています。

鬼滅を読んだけど今ひとつメッセージが判らなかった方は、こちらでおさらいすると判りやすくなりますよ。

またアニメだけ見ている方は全てが明らかになった後に読むことをオススメします。

 

*漫画の中身、及び表紙は著作権に関わるため載せておりません。ご了承下さいませ。

*えらい解説、文章が長くなってしまいました。気になる場所だけ読みたい方は目次のタイトルをクリックするとそこに飛びますのでご覧下さいm(_ _"m)

 

 

 

 鬼滅の刃とうしおととらに見える鍵

コミックやアニメに登場する緑と黒の服を着た男の子が主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう、15歳)、その炭次郎に抱きかかえられている女性が、妹の竈門禰豆子(かまどねずこ、14歳)です。

 

炭治郎の家である竈門家は「ヒノカミ神楽」という技とそれを使い舞うための呼吸法、そして耳飾りを受け継いできた一族。

この「ヒノカミ神楽」が鬼滅の刃の鍵となっています。

また妹は半鬼半人となり、人間へ戻る手段を探すために兄へ同行し色々な事件に関わっていきます。

 

 一方、「うしおととら」はといいますと、

主人公は蒼月潮(14歳)が家の蔵の中から、槍に刺されている妖怪を見つけ、槍を抜いた事から槍に関わる歴史を引き継いでしまったことによる悲劇から物語はスタート致します。

この時、槍に刺さっていた妖怪、主人公から「とら」と名付けられましたが主人公に取り付き食うために同行することとなります。

 

うしおととらの物語の鍵となるのは「蒼月家に伝わる歴史と槍」となっています。

 

鬼滅の刃とうしおととらの道筋のおさらい

さて、似ているところは先ほど紹介した主人公に関わる鍵なのですが、

鬼滅の刃だと「ヒノカミ神楽」の日の呼吸法

うしおととらでは「獣の槍」と呼ばれる白面を倒す為の念が籠り人の魂が入り込んだ妖を倒すことが出来る武器となっています。

 

これからこの2つについて解説していくためには、大まかな流れと解説が必要だと感じましたのでネタバレで書いていくことにします。

 

始めに鬼滅の刃のお話からしていきますね。

 

鬼滅の刃のあらすじ・概要・ネタばれ有

 

まず鬼滅の刃で重要人物はこの4人であり、この4人から想いを伝承していく物語であります。

 

◆綱目厳勝(黒死牟) 

◆綱目緑壱

◆産屋敷耀哉(産屋敷一族)

◆鬼舞辻無惨

 

産屋敷一族は人成らざる能力があり、この能力を薄めるために嫁を設け子供に血を受け継いでいく形を取っています。

ただしこの能力のせいで、20歳以上は生きることが出来ないと言われ病弱体質となっています。

 

産屋敷一族にとある子供が生まれましたが、病弱で長くは生きられないと言われていました。

病弱な子をなんとか生かしたいと思った医師はまだ認可されていない新薬、青い彼岸花の粉を処方し飲ませました。一時期に症状が悪化しましたがその後病弱体質はなくなり、元気になっていきました。

 

しかし病気はみるみる回復していったのですが、代わりに太陽の陽の下を歩くことが出来ない身体になってしまい怒りで医師を殺害した子供が人類最初の鬼、無惨の誕生でございます。この時、時代は平安時代でした。

 

無惨は太陽の下で生きられない身体を改善したいと思い青い彼岸花を探し始めます

と、同時に自分だけを慕ってくれる愛してくれる同胞を作っていきます。

 

無二ぱんだの考察①

現代の彼岸花には毒がありますので、作中の青い彼岸花にも毒があり無惨の体内は毒と融合を果たした身体なのかな、と思いました。

この場合の毒=鬼の血ではありますが。

だから、無惨の血を飲む=鬼になる、という意味になっていくのかと。

 

 

その後、産屋敷は無惨を倒すべく鬼狩りを結成し、世に現れる鬼を倒す兵士を集め闘い始めました。

 

そこからいくつかの年数が過ぎ去った後、武家の綱目一族に双子が生まれました。

兄の名を綱目厳勝、弟の名は継目緑壱と云い、緑壱の顔には生まれつき痣があり病弱で声を発声することが出来ない子供でした。

 

緑壱の声が改善するように、母は信仰していたヒノカミ様より耳飾りを緑壱につけました。

最初は病弱な緑壱に同情心を抱いていた厳勝でしたが、その後みるみる能力を発揮し頭角を現していった緑壱に嫉妬心を抱くようになっていきます。

 

その後緑壱はより能力を磨くべく産屋敷を去り、鬼狩りに所属。

兄厳勝も、緑壱のような能力を身に着けたくて後を追い鬼狩りに入隊しますが、緑壱ほど能力を得る事は出来ず、また痣が出た者は25歳まで生きられないことを耳にし愕然とします。

 

なぜならすでに厳勝に残された年数があとわずかだと悟ったからです。

 

この時、厳勝の焦り、心の隙間に無惨が囁きます。

「ならば鬼になればよいではないか」(意訳:人間でなくなれば寿命という概念に囚われる事はなくなるだろう)と言われ誘いに乗ってしまいます。

 

無惨の血により厳勝から鬼に変貌した姿、黒死牟の誕生です。

 

 

緑壱への怒りや鬼狩りへの怒りから、鬼狩りの頭、産屋敷当主を殺害し、綱目から縁を切り離れます。

 

緑壱は無惨と対峙し日の呼吸の型を完成させた事を伝えるため鬼狩りの本部へ戻りましたが兄厳勝が鬼になったこと、産屋敷当主を殺害したこと、兄弟なのに放置していた事を責められ鬼狩りから追放されます。

 

その後放浪の末に、緑壱はとある家族の元でお世話になるのですが、この家族が竈門炭吉夫妻で(竈門炭治郎の祖先)、緑壱はこれまでの戦ってきた日々を夫妻に話し日の呼吸法を舞って見せ、耳飾りを手渡します。

竈門炭吉は緑壱の話に深い悲しみと同情を受け、緑壱から貰った日の呼吸法と耳飾りを代々受け継いでいく事を緑壱と約束し、緑壱は兄厳勝、黒死牟を倒す決意をし、竈門の元から去ります。

 

兄厳勝、黒死牟と対峙した晩年、緑壱は80歳になっていました。

25歳以上は生きられないはずの緑壱が80歳まで生きていた事に驚きを隠せない厳勝。

緑壱はあと一歩というところで寿命がつき黒死牟に倒され死亡。緑壱の亡骸からは幼い頃、兄厳勝から貰った笛が飛び出し、黒死牟は涙を流すのでした。

 

さて、そこから千年の月日が経過。

 

竈門家は、無惨(むざん)を倒すべく黒死牟の弟、緑壱が編み出した日の呼吸と耳飾りをずっと受け継ぎ、無惨を倒すがためにヒノカミ神楽という舞(日の呼吸)を伝承してきました。

 

鬼狩りを作っていた産屋敷はその後、鬼殺隊を結成。千年に渡り無惨や無惨が生み出した鬼と闘う日を送っており、当主は97代目となり、産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)が指揮を執っていました。

 

そこから97代目が身体のどこに現れる痣、また無惨によって家族や愛するものを失った悲しみ、憎しみが強い被害者である子供達を集め鍛錬し無惨を倒すべく鬼と闘う道が始まります。

 

無二ぱんだの考察②

この痣が出るかどうかは、平安時代の緑壱の血、ものすごく薄いでしょうけども受け継ぐ子孫達なのかな、と考えました。

 97代目はそれを能力を通し見つけ出していたのかな、と。

尋常ならぬ力を使い過ぎると、鬼になってしまうのも25歳以上過ぎても生きられない経緯も緑壱の時と同じですので。

 

緑壱を追放しなければ、こんなに長い月日の間に様々な人が関り、深い悲しみを憎しみに変え闘う必要性は無かったように感じます。

 

火事場の馬鹿力と命の極限に達した時に尋常ならぬ力を出す事が出来る言葉がありますが、柱の子達はこの力を常に出せるような呼吸法を血のにじむ鍛錬により身に着けますよね。

体力を温存しながら命を削るような戦いをしなきゃいけない本当の意味を緑壱は知っていましたが、追放されたことにより鬼殺隊には教えられていません。

彼らは知らされずに鬼を倒し短命であることを当たり前のように感じている。

 

そう思うと本当に、産屋敷当主はもっと何か方法があったのではないかと感じずにはいられません。

 

 

鬼滅の刃の物語は、平安時代から現代に至るまでに愛するものを失い悲しみに包まれながらも、それぞれの想いは伝承することが可能であること、またそれは人々を介し広がっていく事が可能であるというメッセージ性があるように感じます。

 

一見すると産屋敷の憎しみだけが消える事がなく、緑壱がもう終わりにしたい、その願いが通じて炭治郎、また怒りを制御できる妹の存在が生まれたようにも見えますし

無惨が恋焦がれていた太陽、憎しみが膨れ上がり続けた心の暗い闇部分と

炭治郎の純粋さ、赦す、太陽を克服した明るい部分が対照的に描かれているようにも受け取れます。

 

歌の歌詞もまた、一見炭治郎のことを指しているようで

無二ぱんだには緑壱さんの想いのようにも受け取れました。

 

作者:五峠呼世晴(ごとうげ こよはる)週間少年ジャンプ

歌:LiSA 紅蓮華 アニメオープニング曲 from the edge エンディング曲

 

 

 

さて次は、うしおととらを解説していきます。

まだもう少し続くので、休憩して下さいね。

 


うしおととらで蒼月家の蔵で発見された槍、あらすじ、ネタバレ

 

蒼月家の遠い先祖、白面の者(九尾の狐)に家族を殺された恨みから白面の者を倒したい気持ちだけで毎日寝る間もなく槍を作り魂を削り叩いていた鍛冶屋の職人がおりました。

 

この職人の積年の想いから槍は完成しましたが、家族を殺された恨みが強く反映してしまい、槍を使い妖を倒すと恨みの尋常ではない能力を使うことが出来るが、使い過ぎると自らが槍の力に取り込まれ妖になってしまう呪いが誕生します。

 

そうして何世代も白面の者と闘い、槍を使い妖になっていった人間が数多くいました。

白面の者に必要なエネルギーは、人の恐怖、畏怖。

人の視界に入れると人は白面に力を注いでしまう為、深海に白面の者を留まらせ、強力な結界を張ることが出来る女性を置くことにしました。

 

この強力な結界を張る事が出来る女性のことを、お役目様、と呼び人々は敬いました。

なぜお役目様と呼ぶのかといいますと、お役目様は、白面の者が地上へ出る事が無いように、倒すべく人が生まれる日まで暗い海の底で自分の寿命と能力が尽きるまで見守るのが仕事であるからに他なりません。

 

白面の者を見張るお役目の任命を受けた女がいました。名を須磨子といいます。

2年間だけ任命に就く前に人間社会で生活したいという願いを乞い、潮の父と恋仲になりやがて命を授かり、子を産み、白面の者を見守るお役目に就き海の底に入ります。

 

この時なぜ須磨子が2年間だけ人間社会で生活したいと願うかといえば

須磨子がもつ能力から予知夢を見るのですが、その中で須磨子は子を産みその子供が大きくなり槍を発見し白面の者を倒すのを見た事からに他なりません。

 

この時生まれた子供が、のちに白面を倒すための槍を発見する蒼月潮です。

また獣の槍には赤い布が巻き付いてありそこには蒼月の名が記されております。

なぜなのかは是非コミック、またはアニメを見てチェックして下さいね。

 

槍にとらが刺ささった場所に家を建て、蔵を立て、潮が発見するその日まで家の周囲に強力な結界を張り見守ってきた役目、それが潮の父であり、白面を倒すべく長年槍を守り、伝承を守り、妖と闘ってきた宗派です。

鬼滅でいうところの竈門一族でしょうか。

須磨子のお役目様の一族は、産屋敷になります。

 

白面に家族を失い絶望と悲しみから獣の槍の力を貰い戦う使い手。

槍の呪いに心を奪われ自ら獣となってしまう槍の使い手。

かつて獣の槍を使い妖を倒していたが、獣の槍の呪いに吸い込まれ記憶を失い、妖となり400年間封じ込まれていた金色の妖怪「とら」 。

 

うしおととらの物語もまた、白面の者に家族や愛する人を失い深い悲しみに陥った男の憎しみを注ぎ呪いを受けた獣の槍とその男と数奇な運命で出会う事になる潮が暗い海面にいる白面の者と闘う潮の物語となっています。

 

 

「今、オレ達は…太陽と一緒に戦っているんだ」

悲しみの想いから前へ向き歩いていこうとする妖や人々。

その人達の想いを背負って潮は戦っている。

潮の言葉であります。

 

作者:藤田和日郎(ふじた かずひろ)週間少年サンデー1990年代に人気を博し

単行本の発行数は2500万部、文庫本含む累計は3000万部にもなる作品である。

アニメ化に20年の歳月が掛かった作品でもあります。

 

 

鬼滅の刃とうしおととらの太陽とは

闇と太陽という対照的なものではありますが、どちらにも言える共通点。

それは気持ち、想いを太陽という言葉で表していることです。 

 

鬼滅での家族を失った悲しみ、辛さ、憎悪の暗い気持ちと、

憎しみを乗り越え希望を持つ気持ちを、表裏一体のように表現している作品に他なりません。。

 

鬼になる側にも、妖になる前にも、それぞれの人生があり理由がある。

ただ闇に堕ちた者だけが悪い訳ではない。

それを一人一人の背景でもって、紹介しているからこそ

闘う場面は見る側が熱くなりますし、戦いに敗れた側にも同情が起きます。

 

白面の者を倒すべく紡いだ想いと、無惨を倒すべく伝承してきた想い

そこが凄くリンクしている気がしてなりません。

 

決して明るくない、暗く重い物語や背景。

いつの時代も、争いは無くならず平和という時代はつかの間の時間のように表現されていますが、鬼滅の刃やうしおととらの時代の話を、共感する部分を持ちつつも

楽しんでみることが出来る環境に生きている私達の時代そのものが、平和の証のようにも感じられます。

 

「鬼滅の刃」と「うしおととら」のまとめ

 長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。

30代~40代の思春期真っ只中に出会い、熱くなった作品がうしおととらでした。

 

鬼滅の刃はキャラクターそれぞれの背景がきちんと描かれておりますが、

冒頭にあげました4人の人物のみでけりをつけていたら

炭治郎の家族を失うことも、憎しみに暮れ泣き崩れることも、負の連鎖に命を覚悟することもなかったんじゃないかな、と思わずにはいられません。

 

少々話はズレてしまいますが、潮は小さい時に母は死んだ、と聞かされ父子家庭で育ちました。竈門炭治郎も父を失い、母も途中で失い兄妹だけの境遇。

 

新型コロナウイルスから、家族と離れて暮らしている人、家族を失った人、日々室内で闘っておられる人。

家族のありがたみ、想い、絆の強さ、負けない気持ちに共感できる部分がこんな状況だからこそ親近感や共感性を生み出し、人気を博しているのかな、と感じました。

 

親日でもある台湾でも鬼滅の刃は大流行中なのですが、それは、新型コロナウイルスを克服し防いだ台湾が、少しでも日本を応援したくて、鬼滅の刃を大人でも映画館へ行き見たり本やグッズを買っている背景も、絆、想いの連鎖から起こっている現象の具現化に他ならない、そう思ってなりません。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

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