ぱんだの徒然日記

無二ぱんだが料理やスイーツ、気になる事を追求していくブログ

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伊勢名物「御福餅」実食レポート!

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伊勢名物と聞くとパッと思いつくのは赤福だったりしませんか?

伊勢には行ったことがないぱんだでも、周りの友人達や関西出身の相方に聞くと赤福は知っていても「御福餅」を知っている人はいませんでした。

 

なぜなのか?

 

一部では赤福のパクリ商品なんて噂もあるようで、つい好奇心から赤福と御福餅の歴史を調査してみようとしたのですが、これがまぁ闇が深かった。

 

なので双方の歴史はざっくり簡単にして、御福餅の実食レポートを先に書いていこうと思います。ざっくり歴史が知りたいあなたは最後までお付き合い下さいませ。

ではレッツゴー!

 

伊勢二見浦の御福餅

今回のは4個いり。包装はこんな感じでした。

伊勢 二見浦の御福餅

包装紙の裏面、原材料名をみてください。ものすごーーーく簡素じゃないですか?

砂糖、小豆、もち米、水飴、酵素の4種類のみ。

これは、創業以来ずっと手作りにこだわってる結果が見事に表現されています。

 

ドキドキしながら包装紙をあけていくと……

完全密封された御福餅

こちらの包装がお目見えです。

もともとは二日しか持たなかったのを7日持つように工夫できて、オンラインでも購入可能となっています。

包装紙の裏の原材料にあった酵素は、多分この密封用に使用されているんじゃないかな。

真っ白なビニールではなく、手書き風の川の流れがプリントされてて丁寧さが伺えますよね。何よりも絵が可愛い。

 

この蓋をぺりぺりぺり~~と開けると、

御福餅

御福餅とのご対面。

これで召し上がり下さい、と木板が入っていました。

が、あんころ餅ばかりに目が行き食べ終わった後に気づいた失態を犯しました……。

が画像を見てください。餡子がつるんとしていません。これが特徴だと思います。

 

といいますのは、小豆を人の手で漉していくと皮も入るのでどうしてもざらつきが生まれます。機械では無いざらつきです。

 

ぱんだの地元は個人商店の和菓子屋さんがたくさーんあって、漆喰のお盆におはぎや柏餅が陳列してて、白髪まじりのエプロンつけたおばあちゃんが、いらっしゃい、と笑顔で案内しているような優しい素朴なお店が多くて、手作り和菓子はなんといいますか、ほっとするんです。

赤福ももちろん食べたことがありますが、ぱんだは甘さ控えめな御福餅が好きですね。

優しい甘さのざらざらこし餡子に、ほどよく伸びて食べ応えがある白餅、お茶やコーヒーが合う!

粒あんとこしあんのいいとこどりの中間、優しい手作りの御福餅、おいしゅうございました。

 

伊勢名物御福餅の公式サイトはこちら>>>御福餅本家 – 伊勢・二見浦で280年余続く、手づめのあんころ餅屋。上質な味わいです。

 

では、続きまして。

ざっくりと歴史に入ります。

美味しければ歴史なんて興味無いよ!という方は飛ばしちゃってください。

 

赤福餅の歴史

現在の赤福の公式サイトでの創業は1707年と記載されています。

しかしこの創業、実はあやふやだったりします。

 

というのも赤福餅を赤福という名のお餅として売り始めた人は、現在の赤福を経営している一族とは無縁の人だったので、いつ赤福餅として売っていたのか証拠が残っていないのです。

ではなぜ1707年にしたのか、それは浮世草子の「美景蒔絵松」という江戸時代中期の小説なのですが、その中に赤福という餅の文面があり、そこから赤福餅の創業年を1707年にしたという説があるのです。

これらの話が興味深いという方は、伊勢市が出している伊勢郷土史草のpdfの4ページより読んでみて下さい。

 

ざっくりですからねー、ちゃちゃっといきますよー。

では次。

なぜ赤福だけが全国的に伊勢名物赤福餅と広がったのか?

それは、1975年に放送されたドラマからのようです。

 

滋賀県出身の花登筺(はなと こばと)氏の作品「赤福」をテーマに、先ほど名前を出した濱田ますを主人公にしたドラマがフジテレビ系列で放送されました。

これをきっかけに、伊勢=赤福と全国に知名度が広がっていったようです。

 

まぁそのあとは、40代以降の方であれば賞味期限偽装事件や暴力団と接点を持ち続けた責任で当時の会長が2020年に辞任していたニュース、ごたごたを覚えている人もいるかもしれません。ニュース記事はこちら、日本経済新聞より>>

赤福会長が引責辞任 暴力団との取引指示 - 日本経済新聞

 

ちなみに、現在の赤福は本店のみ手作り、他は工場生産です。

まぁなんか思うのは、家族経営で赤字だったものが急成長してしまうと金銭面やら意向やらでモメることはよくある事なのでしょうかねぇ。家具の会社もそうでしたが。

 

では、まとめです。

 

伊勢名物「御福餅」実食レポート! まとめ

伊勢三重出身の方からすると、御福餅の方が元祖で赤福餅の方がむしろパクリと思っているようですが、それは当時赤福餅は塩味のお餅で御福餅のような餅とは違った商品を売っていたからのようです。

 

また全国的に伊勢名物=赤福餅の知名度が伊勢・三重県以外の県では当たり前のように定着していった理由に、1975年当時(地デジ化前)のフジテレビ系列で放送されていた「赤福のれん」が三重県内では放送されていなかったのではないか?そう考えたら、伊勢三重県以外では有名だけど、県内では御福餅の方が本家と思っていても不思議ではないな、と。

真相は長く伊勢に住んでいる人にしか分からないですけどね。

 

甘くて滑らかな餡子が好きなら赤福餅、素朴で甘さ控えめ、手作り感満載のこしあんが好きなら御福餅をどうぞ。

 

では最後までお付き合い下さりありがとうございました。

あなたのお役に立てたら幸いです。